2019年2月放送内容

2月1日~14日放送 「大漁祈願の船だんじり」~立春(りっしゅん)の頃~

船だんじりは紀北町紀伊長島(きいながしま)区に江戸時代から伝わる行事です。長島神社の例大祭で、だんじり台に彩色した鰹船を乗せ、30名ばかりの子供たちが手に手に鰹のぬいぐるみをつけた紅白の竿を持って釣るしぐさをします。餌の代わりの大量の飴をまきながら町中を練り、狭い路地は町民たちの熱気に包まれます。祭りだけでなく県下でも有数の水揚高を誇る紀伊長島の魚市場や漁師町の町並、長島神社の樹齢800年の大楠などもあわせて紹介します。

2月15日~28日放送 「盤の魚と弓ひき神事」~雨水(うすい)の頃~

志摩市浜島町(しましはまじまちょう)は古くから漁業の町として栄えてきました。この町を守ってきた宇気比(うきひ)神社の盤(ばん)の魚は毎年1月11日に行われる豊漁と航海の安全を祈る神事です。出世魚と言われる鰡(ぼら)を手を使わずに包丁と俎箸(まなばし)でさ
ばき鶴亀の形にするもので捌き手は代々世襲という由緒正しい行事です。午後は奉納行事として弓引きがあり、2人の少年によって3回づつ弓が引かれ、今年の運勢が占われます。宇気比神社は鼻欠け恵比須もよく知られ、先頭に立つことを端(鼻)を取るということから、漁師たちが恵比須の鼻を欠いていく風習があります。鼻を欠かれたにこやかな恵比須さんも紹介します。

■ 放送時間
9:30〜、21:30〜