Z-CAN 今月号の目次はこちら

マネー 医療保険を見極める方法(第一回)
TVや雑誌で、たくさんの広告が出ていて、どれに加入したらいいのか一般の方には医療保険はわかりにくい商品のひとつだと思います。
どうしても、CMのインパクトの強さや、保険会社のアピール点のみに目がいってしまいがちですが…ちょっと待って!
今回と次回で、医療保険を見極める方法を紹介します。
イメージ写真

医療保険の必要保障額とは

TVのCM等では、入院した場合1日の必要保障額は、12,000円くらいといわれていますが、これはどういった計算が根拠になっているのでしょうか?治療費や、入院したときの減収、差額ベッド代 etc.入院した場合、気になることがいっぱいですが・・・

  1. 治療費
    高額療養費(簡単に言いますと、1ヶ月で1世帯で支払った医療費が一定程度を超えると公的保険でその超えた分をカバーしてくれます。)⇒ざっくり現在は、月額72,300円を越えた部分は、公的保険でカバーしてくれます。
  2. 入院時食事療養費
    入院のときに1日患者が負担すべき食事の自己負担額 780円
  3. 休業による減収
    サラリーマン(ウーマン)の場合、ケガや病気で入院した場合、傷病手当金で1年6ヶ月までは、標準報酬日額(給料と考えてください)の60%までは、公的保険でカバーしてくれます。日給計算で1万円の方だと6000円が傷病手当でカバーでき、差額4000円が、自己負担になります。
  4. 差額ベッド代
    差額ベッドなんて、よほど重病か、お金持ちの入るところと思われがちですが、病院の入院ベッド数などの関係で否が応でも差額ベッドしかあいていない等の理由で、差額ベッドに入院せざるを得ないことが、ケースとしてたいへん多いです。三重県の場合差額ベッド代は、4,000円から7,000円くらいです。(平均5,500円)

医療保険に1日の必要保障額(日給で1万円の方の場合)

  サラリーマン(ウーマン)の場合 自営業者の場合
1.治療費 72,300円÷30日=2,410円
2.入院時食事療養費 780円
3.休業による減収 4,000円 10,000円
4.差額ベッド代 5,500円
合計 12,690円 18,690円
この内容、みなさまの保険の担当者は、説明してくれていますか?

すべて医療保険でカバーしなくてはいけないか?

上記の必要保障額をすべて医療保険でカバーしなくてはいけないか?と思われている方も多いと思いますが、そうなると特に自営業者の方などは、たいへんな負担になります。
次回は、この必要額をどのようにカバーして言ったらいいか、また、医療保険の適切な加入の方法をお教えいたします。

情報提供
元郵便局の「三重暮らしの相談員」
現在日本ファイナンシャル・プランナーズ協会公認CFP(国際資格ファイナンシャル・プランナー)
三重ライフデザインセンター:石川 謙二
E-mail:mie-life-designcenter@ztv.ne.jp
←前へ戻る ▲このページのTOPへ  

プライバシーポリシー ISMS基本方針について