Z-CAN ネイティブが使う英語「hit」

こんにちは、翻訳家のバゼミニエクス睦子です。
今月は“hit”を使ったネイティブがよく使う表現をお伝えします♪
“hit”には「打つ」以外にも「行く」や「達する」など色々な意味があります。

hit the road =(車で)出掛ける、立ち去る
直訳すると「道を行く」。この他“hit the gym”(ジムに行く)や“hit the bar”(バーに行く)なんて言い方もあります。また、レイチャールズの歌に“Hit the road, Jack”という歌があります。これは男女の別れ際のやりとりを歌ったもので「出て行って、ジャック」という意味で使われています。
hit the spot=好みに合う
食べ物や飲み物が美味しくて満足した時に使うスラング。Spot(自分の好み)にズキュンと来たイメージ。“Beer really hits the spot on a hot day.”(やっぱり暑い日はビールに限るね~。)などのように使います。また、飲食物以外にも映画や音楽などにも使えます。ただし、“my spot”ではなく“the spot”なので注意して下さい。
hit the books =猛勉強する
教科書を殴るぐらい必死に勉強しているイメージ。試験勉強で遊びに行けないときは“I can’t go out tonight. I have to hit the books for tomorrow’s test.”と断ることができます。こういうとき、もっと早めに勉強始めれば良かったと後悔するわけですが…涙
hit the roof/ceiling=激怒する
爆発した怒りがroof(屋根)やceiling(天井) までドカンと到達するイメージ。例えば“My mom will hit the roof if she find out what we did.”(私たちがしたことを知ったら、母は激怒するだろう。)という使い方ができます。悪事はバレる前に告白した方が、トラブルを抑えられるんですけどね…
hit on someone=口説く
恋愛関係で相手に言い寄るときに使う表現です。例えばデートに誘われたり褒められたりすると、アメリカ人は直接“Are you hitting on me?”(私のこと口説いてる?)と聞きます。日本人からすると、相当自分に自信がないと言えないセリフですよね。笑
hit the sack(hay)=寝る
Sackは寝床、ベッドの意味。(Hayは干し草の意味。昔の語源ですね。)すごく疲れて眠くてしょうがないときに使います。映画『Home Again(ホーム・アゲイン)』でも、元夫との家族水入らずのディナーから帰ったアリスに、同居人が飲みに誘ったらアリスが“I’m exhausted. I’m gonna hit the hay.”(クタクタなの。もう寝るわ)と返事をしています。

“hit”も“roof”も知っているのに、“hit the roof”になると全く予想もつかない意味になります。このようなイディオム表現が、英語にはたくさんあります。対策は、やはり慣れるしかないです。ぜひ各例文を何度も口に出して練習して、身に着けてくださいね!

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