Z-CAN 今月号の目次はこちら

マネー 住宅と光熱費
先日、ある大手ハウスメーカーの研究所の見学会に誘われて参加をしました。驚いたのが、「エネルギーを節約し、環境に優しい住まいづくり」が徹底されていたことです。 イメージ写真

「エネルギーを節約し、環境に優しい住まいづくり」

8年前に、自宅を新築した私は、その当時では先端的なオール電化を採用し、火事の心配が少なく、台所が汚くならないという「IHクッキングと、夜間温水電気のセット」で省エネと自負していました。ところが、今回の見学で、オール電化は当たり前で、太陽光発電、エコキュート、家庭用燃料電池などの開発そして、余剰電力の買い取り価格の倍増などにより、家の光熱費は、いまの1/10くらいまで節約することが可能だということがわかりました。

もちろん太陽電池、エコキュートの、家庭用燃料電池の購入にはそれなりのコストがかかります。でも、政府の補助金や、ハウスメーカーの補助金などがあり、それらを得ることにより今まで元を取るのに20年かかる計算だったようですが、10年で元が取れるということになるようです。

京都議定書で1990年に比して、2012年までに日本は温室効果ガス排出量を6%を減らすという目標を立てているにも関わらず、現実には9%の増加になっています。特に家計部門では、電化製品の普及がこの10年で進み40%も増加しているそうです。
 

エネルギー政策に期待

今日、たまたま、電気の検針記録と共に太陽光発電促進給付金(太陽光サーチャージ)の案内が自宅のポストにはいっていました。何のことかと調べてみましたら、「経済産業省は、太陽光発電設備を持つ家庭などから余剰電力を電力会社が買い取る新しい制度について、すべての電力利用者で費用を負担することを提示しました。平成23年4月からの年間の負担増は、家庭1世帯あたり最大1200円程度になる予定」ということです。これは平成21年度から、
今まで1キロワット24円で買電(余剰電力の買取)していたのを政策変更で2倍の48円で買電する為の費用の負担を電気の利用者全員で負担するシステムです。この制度は、環境に対する公平な負担ということで大いに評価すべきエネルギー政策だと思います。
 

家計と環境により優しい社会へ

私の家もオール電化にしている関係で以前約30万円位していた光熱費が、年間24万円くらいに抑えることができています。今後さらに家庭用の太陽光発電装置や、家庭用燃料電池の導入費が安くなると、住宅での光熱費は0円になり、かつ余った電力やエネルギーを、企業に直接売ることにすると、電力会社が送電線で送ることにより50%の電力を無駄にしていることを考えると、大きな発電所開発がいらなくなってきて、家計と環境により優しい社会を実現できるのではないかと思いました。
 

情報提供
元郵便局の「三重暮らしの相談員」
現在日本ファイナンシャル・プランナーズ協会公認CFP(国際資格ファイナンシャル・プランナー)
名古屋商科大学 ライフデザイン学非常勤講師
三重ライフデザインセンター 石川 謙二
E-mail:mie-life-designcenter@ztv.ne.jp
←前へ戻る ▲このページのTOPへ  

プライバシーポリシー ISMS基本方針について