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健康 女性のための健康週間

いくつになっても自分らしく、健康的な毎日を過ごしている女性‥。
とてもキラキラと輝いて見えますよね。(^-^)
しかし、近年、女性にとっては見逃せない問題が多く持ち上がっています。
今日はそのうちの2つをご紹介しましょう。

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出産に関すること

みなさんは、近年、あちこちにお産ができない地域が広がっていることをご存知ですか?
それは、三重県も決して例外ではありません。
産科の医師は不規則な時間帯の出産や手術が多く、医師側の体力も求められることから、高齢者の医師の引退を早めています。
また、女性医師では自分自身の出産後に、仕事と育児の両立が困難なことも多く、分娩を取り扱う産婦人科医師が減少しているのが現実です。

そこで、問題です!
みなさんは、そのことが自分にとって、「どれくらいのリスクなのか?」ということがわかりますか?
分娩は「正常にいって当たり前」と思われがちですが、一般に、異常な場合に行われる帝王切開の率は10〜20%程度と言われています。
言い換えれば、100人の妊婦がいれば10人に異常があると言うことなのですよ!
また、日本では年間約100万人前後の方が分娩されるそうですが、そのうち60人の妊婦は何らかの原因で死亡されています。
この妊婦死亡率は、三重県では平成16年度において全国平均を上回り、今後の改善が望まれています。
そのためには、医療側の努力はもちろんのことですが、患者さんやご家族の理解と協力がとても大切なのです。

子宮頸がんについて

これは、近年、若者に増加しているがんです。
「他人事だと思っていると、後で後悔するかも?!」ということで、少し説明をしましょう。
この子宮頸がんはヒト・パピローマウイルス感染に起因するがんで、早期発見できれば簡単な手術で完治させることができる病気です。
もちろん、発見が早ければ子宮を残すことができ、その後の妊娠出産も可能となります。
がんの早期発見の最も有効な手段は、子宮がん検診です。
子宮がん検診の受診率は、アメリカでは80%前後あるのに対し、日本では15%前後。
受診率が、とても低いことがわかります。
特に、ここ三重県では全国42位という低さです。

みなさん!自分の体は、自分で守りましょう!

そんな女性たちを応援すべく!日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会では、毎年春に「女性の健康週間」をもうけて、啓発活動に取り組んでいます。
今回のテーマは「これからのお産、今後のお産」と「"子宮頸がん"から身を守るために」です。
三重県下の現状と今後の展望について講演し、同時に市民からの健康相談にも応じる予定です。
この機会に、是非!ご参加ください!

女性のための健康講座

日時 平成20年3月1日(土)13時
会場 近鉄アートホール(近鉄百貨店四日市店11階)
定員 270名(入場無料)

情報提供
三重大学医学部 産科婦人科学教室
三重県津市江戸橋2丁目174番地
電話 059-232-1111(代表)
http://www.medic.mie-u.ac.jp/sanfujinka/index.html
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