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暮らし サマースーツって、本当に涼しいの?
スーツコーナーに行くと、同じ紺のスーツでも「夏服」とか「冬服」とか、季節によって売っているものが違いますよね。
でもその違い…、ただ単に生地の厚みだけなのでしょうか???
サマースーツ(夏服)の疑問について、さっそく聞いて来ました!
イメージ写真

夏服の生地には、どんなものが主に使われているの?

主流はウールになります。
夏場は汗をかいたりしてシワが出やすいので20〜30%ほどポリエステルの入ったものや、清涼感やラフ感を出すために麻が入ったものもあります。
そうそう、風通し(?)に関しては、生地の織り方が関係しているんですよ!
ご存知の通り日本の気候は多湿。
この多湿の気候の中で、なんとなく涼しさを感じるためには、衣服の中の湿度を下げる事が大切なんです。
そのために、夏服は生地の織り方も風通しがいいように、工夫されているんですよ。

その中でも、摩擦に強い生地、風合いはあるけどデリケートな生地等があります。
もちろん、生地によって値段も様々です。

他の季節のスーツとの決定的な違いはここ!

盛夏服には、裏地がありません。
一般的な区分としては、春夏物・盛夏物になります。
裏地を付けない(ひとえ仕立て)・裏地の部分を削減した(アンコン仕立て)は盛夏用に分類されます。

(*^-^) だから、涼しいんですね!

寒い季節、やむをえず「パッと見た感じ、生地も夏物っぽく見えないから着てしまえ!」と、うかつに着ると大変です!
裏地がないので、スグにバレてしまいますので、そんな時は絶対にボタンをはずさないように気を付けてくださいね。(笑)

夏服縫製のウラ話し

盛夏服には裏地がないので、縫いしろが丸見え!
だから、ポケットの袋や肩パットなどの付属部分にパイピング(縫い代を別布でくるむ縫い方)や、カバーをしなくてはいけないのです。
これは、裏地をつけるより大変な作業なんですよ!
あと、なるべく重量を軽く作る工夫もしています。

(*^-^) なるほど!夏は重い服を着てるだけで疲れますものね。
でも…手を抜かずに軽い服を作るのって、なんだか難しそう…。(^^;)
これを真面目にやっている洋服屋さんはスゴイ!

スーツを着て肉体労働をする事が多い人には、どんな生地がお勧め?

基本的には肉体労働をするためには作られていませんから、ハードな作業をされる時には着替えていただきたいのですが…
『やむをえず』の場合ですと、摩擦やシワに強いポリエステル素材で通気性のある織り方のものをお選びください。
でも!ご注意!
ポリエステルは、一見、生地が薄く見えても、織り方に工夫がないと夏場は暑くて着ていられないと思います。
しっかりと、織り方を研究してください!

(*^-^) って… (^^;)
織り方なんて、素人が、わかりますか?
買ってから「暑くて着られない」なんて、もったいな〜い!
これは、購入時にちゃんと相談した方が良さそうですね。

大事な会議やレセプションに参加する仕事の時は、どんな生地がお勧め?

人と会って、まず目に飛び込んでくるのは、洋服です。
初対面の人は、ここで大切な第一印象が決まってしまうと言っても過言ではありません。
少し簡単に説明しますが、生地の色はベーシックに、細部にこだわりが必要。
大切なことは、カラダにあっていることです。

(*^-^) なるほど。
確かに、身なりが仕事を上手く運んでくれることって、ありますよね!

最後に

現在、「スーツは作業着だ」と割り切っているサラリーマンの方もたくさんいらっしゃいますが、『TPO』を重んじる方々がご健在なのも現実です。
よほど目に余るようなことがなければ、直接的な評価はないと思いますが、スーツもご自分の役職や年齢に合った生地選びをしておくと無難ですね。

(*^-^) 久世洋服さんいわく「スーツについてわかりだすと、お金で買えないものが手に入りますよ。」ですって。
お金で買えないものって、いったい何でしょうね?(^-^)

情報提供
洋服でお困りの方!お気軽にご相談ください。仮縫い付きのフルオーダーからイージーオーダーまで、ご予算やライフスタイルに合わせた一着をご提案します。
有限会社 久世洋服
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