メタボリックシンドロームをチェックするには、おへその高さの腹囲が基準となります。
腹囲に加えて、血液中の脂質や空腹時血糖、血圧の値が2つ以上当てはまる場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。
- 脂質
中性脂肪150mg/dl以上、もしくは HDLコレステロール40mg/dl未満
- 空腹時血糖
110mg/dl以上
- 血圧
収縮期血圧130mmHg以上、もしくは 拡張期血圧85mmHg以上
1〜3のうち2つ以上がメタボリックシンドロームとなります。
もうすでに多くの人がメタボリックシンドロームの状態や入り口に差しかかかっているそうです。
さらに、今回の診断基準のポイントとして、日本人を対象としたウエスト周囲径の基準が出されたことです。
立った姿勢で軽く息を吐いた状態の時の、おへその高さのウエスト周囲を測定し、男性で85cm以上、女性で90cm以上を内蔵脂肪蓄積ありと判断します。
おへその高さでウエストを測ることで、内臓脂肪がどの程度たまっているかが測定できます。
一般に、女性は男性と内臓脂肪が同じでも、皮下脂肪が多いため、数値が大きくなります。
- 適正体重を維持する
- 野菜や乳製品や豆類などをしっかり食べ、バランスのとれた食事を
- 規則正しく食事をし、朝食を抜いたり、寝る直前に夜食を食べたりしない
- 脂肪の摂り過ぎに気をつける
- 塩辛い味つけは避ける
- ジュースやお菓子など、糖分の多い食品を食べ過ぎない
- ウォーキングやジョギング、水泳など、毎日適度な運動を
- 睡眠、休養は十分に
- たばこは百害あって一利なし。思い切って禁煙を
- お酒はほどほどに。週に2回は休肝日をもうけて
食事と共に、運動が予防にはとても大切です。
内臓脂肪はもちろん、余分についた体脂肪を燃焼させるためには、有酸素運動が重要です。
早歩きや水泳、エアロビクスなどの運動を10分以上行うことが必要です。
以前は20分以上続けないと脂肪が燃えないと言われていましたが、最近の知見では10分位でも、余熱で脂肪の燃焼が起こると考えられています。
ヒトは安静時でもカロリーを消費しており、これを基礎代謝といいます。
カロリーを消費する臓器として重要なのが筋肉です。筋肉が増えれば安静時でもカロリーを消費する量が増えて、余分に摂取したカロリーを有効に消費することができます。
筋肉を増やすための運動としてダンベル体操や筋肉トレーニングなどの無酸素運動が有効です。
筋力トレーニングと言うと、ツライと思う方も多いと思いますが、筋量を増やす事で、より健康で美しい身体になります。
食事同様、運動もバランスがとても大切です。
ウォーキングやジョギングをいつもしている方もこの機会にプラスダンベル運動などの筋力とレーニングをプラスしてみませんか?