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暮らし 成人式のアレコレ
来年、成人式を迎えられる方、ご準備は出来ましたか?
今月は成人式についてのあれこれです。
そもそも成人式とは昭和23年に「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」日として制定された日なのです。
成人式をしたからといって突然大人になるわけではないのだけど、今まで育ててくれた両親や周りで支えてくれていた人に感謝して『もう大人なんだ』ということを自覚しよう!という日なんですね。
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昔の成人式とは

「冠婚葬祭」という、四字熟語がありますが、この「冠」を代表するのが成人式です。
昔の武家は元服ということを行いましたが、それはわが国固有の成年式を武家の礼法をもって行うものです。しかし元服のような一つの定型ができ上がると、またそれが一般庶民の間にも影響したようです。
武家の元服は成人に侍烏帽子(さむらいえぼし)をのせる儀式で、これは公卿の初冠(ういこうぶり)式に倣(なら)ったものでした。
一般でも、帽子はいただかなくても元服とか烏帽子祝ともいいました。成年式は、多くは十三歳から十五歳前後におこなわれ、昔は髪かたちと衣類を大人の風に改めたものでした。またそれまでは幼名で呼んでいたものを正式に大人の名がつけられるならわしでした。

成人式の装い

女性の人気NO.1はもちろん振袖。
根強い人気は明るく華やかなデザイン。そして振袖に負けないくらい華やかなメイクやヘアスタイル。
最近は個性的なデザインの振袖も増えており、無地感覚をはじめ、モノトーンタイプやワンポイント柄のものも人気だとか。
もちろんその場合はヘア・メイクも華やか系ではなく、シックで個性的なものになっているそうで … 今や、お嬢様方の振袖は洋服感覚なんですね。
それに比べると、男性陣の装いは紺無地かチャコールグレー無地のスリーピース。
男性陣よ!「おもしろくない!」と嘆くなかれ。
オシャレは、麗しい女性陣に任せて、男はしっかりと地に足をつけようではありませんか。

地に足をつけるとはどういうこと?

成人式の装いは、『成人としての初めての装い』ですよね?
その晴れの舞台で着用した洋服を『ご自分の人生の基本になる洋服』と考えてください。
これからの人生、数多くのスーツに袖を通すことになると思いますが、自分自身のワードローブを振り返った時、「原点は成人式の洋服だな」と、なって欲しいのです。
基本になる洋服を持つことにより、これからどのような洋服をそろえていけば良いのかが理解しやすくなるというわけです。

男性はどのような服装をすればよいの?

特に決まり事はないのですが、紺無地かチャコールグレー無地のスリーピース(シングル上下+チョッキ)が良いと思います。
チョッキが付いていなくても支障はないですが、チョッキが付く事により随分あらたまった感じを受けると思います。
無地は無地でも、生地の質感は色々あります。襟のデザインやポケットのデザイン・位置、なんていうのもオシャレさんなら細部にこだわりたいところ。
なにせ『ご自分の人生の基本になる洋服』ですからね。「どうしようか…」と、悩むことから楽しみましょう。

親にプレゼントしてもらった洋服

先日、当店のお客様から『成人式と洋服』にまつわる、心あたたまるお話を聞かせていただきました。
この機会に、みなさんにもご紹介したいと思います。
さて、「親にプレゼントしてもらった洋服」という言葉をよく耳にすることがありますよね。
ご本人(当店のお客様)がまだお若い頃、父親の行きつけの洋服屋に連れて行かれ、成人式のためのスーツを仕立ててもらったそうです。
その洋服屋で、スーツの着方についてのイロハからネクタイの結び方まで、ひとつひとつ丁寧に教えてもらったという思い出。
そして、それを眺めているときの満足げな父の顔が忘れられず…サイズの変わった今でも、その時に仕立ててもらった洋服を大切にクローゼットの片隅にしまってあるということ。
この方のお父さんは単に成人式のお祝いの用意をしたのでなく、心から息子の成人を喜び、成人となるご本人さんに向けての力添えをされたのではないかと思います。
きっと、ご本人もお父さんの気持ちを察し、今でも着れなくなったスーツと一緒に、思い出を大切にクローゼットに保管されているのですね。

最後に

誰もが一生に一度しかない成人式晴れの舞台。
みなさんも、是非!一生思い出に残るような、素晴らしい成人式を迎えてくださいね。

情報提供
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有限会社 久世洋服
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