2018年10月放送内容

10月1日~15日放送 「神様の食」~寒露(かんろ)の頃~

伊勢神宮では神様方に奉るお食事の材料は大半を自給しています。一番大事なお米は神宮が御鎮座して以来、かわらず伊勢市楠部町(くすべちょう)にある神宮神田で栽培されています。4月上旬の下種祭(げしゅさい)、5月上旬の御田植初、9月上旬の抜穂祭(ぬいぼさい)と、神宮では毎年それぞれのおまつりや行事をおこなってきました。御塩(みしお)は二見町(ふたみちょう)で海水から煮詰めて作られ、大きなお祭りに欠かせない鮑(あわび)は鳥羽市の国崎にある神宮鰒調製所で特別に作られます。どれもこれも昔の日本人が当たり前のように作っていた方法です。今回は神宮の食を取り上げ、昔の日本人の食を考えます。

10月16日~31日放送  「桑名六華苑と七里の渡し」~霜降(そうこう)の頃~

揖斐(いび)川、長良川のほとりに立つ六華苑(ろっかえん)は、大正2年に日本近代建築の父といわれたジョサイア・コンドルによって設計され建てられました。桑名の豪商諸戸清六(もろとせいろく)の邸宅で四層の塔屋をもつ洋館と和風棟、前庭は池泉回遊式の庭園が作られています。現在は市の管理になっていて見学ができます。明治大正期の代表的な建築で国の重要文化財にも指定され、映画やドラマのロケ地としてもよく利用されています。激動の時代に生きた人々の気概を建物を通して感じてみましょう。近くにある東海道53次で有名な七里の渡し跡も合わせて紹介します。