3月放送内容

3月1日~15日放送「伊賀街道の名所」~啓蟄(けいちつ)の頃~ 

伊賀から津に抜ける伊賀街道は、飛鳥奈良時代からの古道なので、街道沿いには歴史を物語るものが多く残されています。その一つ新大仏寺は源頼朝が開いたもので東大寺ゆかりの寺です。大仏様は総高6メートル、頭の部分は快慶作で国の重要文化財となっています。芭蕉がここを訪れた時に詠んだ句もあり、街道沿いには名句「初しぐれ猿も小蓑をほしげ也」の句碑も残っています。近くにある花と木の館はしだれ梅が有名で盆梅展なども紹介します。

3月16日~31日放送「熊野古道伊勢路の祭」~春分(しゅんぶん)の頃~ 

伊勢から熊野への街道沿いにある川添神社(大紀町)に伝わる五身懸(ごみかけ)祭は山の神と仏教が結びつき、特殊な神事が加わった全国でも珍しい祭りです。ホデという長さ2メートルほどの麦藁の束に米粉で作った白と緑の串団子を365個さして、神社へと練り歩きます。狩衣姿の先導が「マダラーク」と叫び、列のものがこれに呼応する昔ながらの祭りがそのまま残っています。この祭りの様子と伊勢国司であり、剣の使い手でもあった北畠具教の隠居場であった三瀬館跡を訪れます。