2020年2月14・15・21・22日放送「 第45回日本ケーブルテレビ大賞 受賞作品 」

番組アワード受賞作品

『第45回日本ケーブルテレビ大賞番組アワード』より、「グランプリ総務大臣賞」をはじめとした受賞5作品を放送します!

★ グランプリ 総務大臣賞

シシ年だョ!富山の獅子舞大集合 制作/富山県ケーブルテレビ協議会

獅子舞が全国で最も盛んな富山県でイノシシ年にさまざまな話題をVTRで集め、獅子舞談義に花を咲かせる知的エンタメバラエティ番組です。ゲストに郷土史研究家と獅子舞芸人を招き、アナウンサーとともに三択クイズを楽しみながら、地域の絆をつなぐ伝統芸能「獅子舞」の奥深い魅力を紹介していきます。
番組は、百足獅子や越後神楽系といった種類などの基礎知識をおさらいした後、彫刻職人の思い、北海道との交流、室町時代の古獅子頭、住民のマップづくりなどを紹介していきます。平均年齢78.4歳の「じじ舞」では思わず激励の声が上がり、超~重い獅子頭の疑似実演で盛り上がり、文化財級の獅子頭の本物が登場する場面では出演者一同が感動に包まれます。最後は、全国の獅子舞情勢を紹介し、ともにユネスコ遺産を目指そうと威勢よく締めます。


【 放送日時 】 2月14日(金) 21:15~22:15

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★ 準グランプリ

生命の水をいただきます–へちまや群生舎– 制作/ケーブルワン

全国に2軒しかない「へちま」の専業農家。そのうちの1軒、佐賀県武雄市武内町の相良さんは、16年前から試行錯誤を重ね、完全無農薬で「へちま」を育ててきました。土づくりから始まり、種まき、摘花、実の間引きなど地道な作業を行い「へちま」を育て、天然の「へちま水」を採取しています。霜の降りる寒さが厳しい早朝や、暑い夏の炎天下での作業など、時には過酷な自然環境の中、黙々と作業を続ける相良さん。”喜んでもらえる人がいる限り、届けたい…”一滴一滴、「へちま」の茎から採取した「へちま水」にかける想いなど、四季の移り変わりを織り交ぜながら、生産者の想いを伝えます。
また、一人娘の「衣咲ちゃん」の成長も垣間見える、相良さん家族の「へちま」を介した日常のストーリーとなっています。
一年間を通して取材を続ける中で、作業の過酷さや生産者の苦労、そして喜びが見えてきました。地道で過酷な作業を積み重ねていく生産者の「へちま水」に込めた想い。そして、へちま水を「生命(いのち)の水」と話してくれた理由とその想い。ひたむきにへちまと向き合う姿を一人でも多くの人に伝えたいと思い、制作しました。


★コミュニティ部門 審査員特別賞

言葉をひろう~かすかべ子ども食堂ひなた~ 制作/ジェイコム埼玉・東日本

ケーブルテレビは、キー局では扱わないような地域の日常にあるものや人、起こった出来事を日々取材しています。そうした毎日の取材を通して見えてくることは、地域で活動している人そのものから今の社会が見えてくるものがあります。付け加えて言えば、地域活動の中には今後何十年経ったあとでも参考となる普遍的かつ重要な活動を行っているものがあるのです。
この番組では、埼玉県内で地域活動を行うなどして活躍している人々を4年間に渡って約100人程取材し、特集してきました。今回応募した放送回は、「個人から社会が見えてくること」のほんの一例に過ぎません。この番組は、個人をフォーカスすることで見えてくる社会を、あらゆる側面において描こうとする試みです。様々な情報に溢れている現代だからこそ、すぐ身近にいる人たちの「当たり前にある姿」の尊さに気付き、その価値を伝えていくことが今問われていると思います。この番組は、普段から市民との距離が近い身近なケーブルテレビだからこそ、それを実践できている大事な枠だと考えています。
今回の応募作品「言葉をひろう~子ども食堂ひなた~」はシングルマザーとして自身も子育て中ながら、子ども食堂を運営する女性を追ったエピソードです。

【放送日時】2月15日(土) 21:15~22:15

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★ 新人賞部門 最優秀新人賞

平成30年7月豪雨・真備入社1年目の新人記者が伝えた8ヵ月 制作/倉敷ケーブルテレビ

西日本豪雨災害は、入社3ヵ月、配属から1週間の出来事でした。変わり果てた真備町に初めて入った7月8日から現在までのものをまとめています。
・毎日現場で伝えることを探して話を聞き、拙い自分の言葉でリポートしていた発災直後
・避難所の人たちに向けて、健康体操を紹介する5分番組の企画放送
・一度取材した被災者との関係性を大切にしていたため取材できたもの
・発災当初から変わりゆく被災者の声や姿を自分のナレーションで伝えた放送
・原稿だけでなく撮影も自分で行えるようになった放送
など右も左もわからないなか、やるしかないという状況で伝えたリポートから始まり、報道記者としての自覚が芽生え始めました。必要な情報、求められる映像や声は、日々めまぐるしく変化していき、必死に頭を使って足を動かしました。
自分の想像を超える理解しがたい状況でしたが、被災者の気持ちに寄り添うことを常に忘れませんでした。取材現場では、自分だから聞き出せる言葉・切り取れる映像をと努めています。

【放送日時】2月21日(金) 21:15~22:15

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★ 4K部門 奨励賞
★ 特別賞 NHK WORLD-JAPAN賞

吹屋の燈(AKARI)~株式会社吹屋の選択~ 制作/吉備ケーブルテレビ

増えていく空き家。迫る高齢化。
赤褐色の古民家が数百メートルに渡って軒を連ねる小さな集落「吹屋」(フキヤ)は昭和52年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、鉱山の町は地域を代表する観光地となった。しかし標高500メートルの山間の地にも高齢化の波が押し寄せ、守るべき家屋や町並みの存続が難しくなっていく。自分たちの町並みをなんとかして守ろうと立ち上がったのは地域に暮らす11人。吹屋を後世に残していくことを事業目的に、経営の素人が立ち上げた株式会社の運営に密着した。

【 放送日時 】2月22日(土) 21:15~22:15