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株主優待しっかり利用しましょう |
景気の悪化、失業率の増大などまだまだ暗いニュースの続くなか、銀行や郵便局などの普通預金や定期貯金の預金金利はまだまだ低いなあと思います。
前回は、クレジットカードの意外なサービスについてご紹介しましたが、今回は株式購入時の株主優待についてご紹介したいと思います。
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20代の時に、私の最初の就職は外資系の銀行でした。銀行の先輩にあらゆる金融商品に興味を持ちなさいといわれて、株式購入にも初めて挑戦しました。当時は、最低株数が1000株のものが多く、1年間給料とボーナスの一部を一生懸命貯めて、冬のボーナス後に初めて株式を購入しました。当時はバブルということもあって、かなりその株は上昇して、私にとっては大きな資産になりました。
2番目に買った株式は大学の先輩に勧められるままに買ったもので、バブルの終焉と共に塩漬けになってしまいました。
その後30代は、家庭を持つようになったこと、教育資金、住宅資金と2つの大きな資金を支払うのが精一杯だったことと、株価の低迷もあり、どちらかというと保守的な金融商品で資産を少しずつ増やしていきました。
40代になり、少し余裕が出てきたタイミングで、株式購入の単位が100株単位のものが多くなったことと、インターネットの証券会社で手数料が手軽になったこと、そして、24時間株式の情報をえて購入できるようになったことで、また久しぶりに株式購入を始めました。
今景気の悪化のおかげ?で株式の購入単価も安くなりつつあります。もちろん、キャピタルゲイン(株価の値上がり利益)が大きな楽しみなのですが、もう一つの株式の楽しみ機能として株主優待というものがあります。値上がり益や配当金には税金がかかってきますが、株主優待には税金がかかってこないのも魅了だと思います。
◆外食チェーンの株主優待
私は、ある牛丼チェーンの株式を最低単位で購入しました。今は、最低単位だと10万円前後で購入できますので、定期預金や投資信託購入と同じような感覚で株式も購入できます。その牛丼チェーンの最低単位の株式保有者には、300円のサービス券が10枚(年1回)送られてきます。もし、そのサービス券を全部使い切るという前提ですと300円×10回分=3,000円となり、これが預貯金であれば年間の利回りが3%となります。低金利の中、けっこうおいしい株主優待ですよね。
◆スーパーの株主優待
先日友人に教えてもらい、国内最大手のスーパーの株式を購入しました。これも最低単位で10万円以下で購入しました。株主優待は、このスーパー関連企業で使用できるオーナーズカードです。何と購入時に提示することで半年に1回まとめて購入総額の3%が現金で還元されます。近くの地域子会社スーパーでは、購入時にポイントカードを使用すると0.5%の還元があります。このポイントカードだと10万円購入して、やっと500円のお買い物券が帰ってくるというシステムになっていますが、同時にこのオーナーズカードを提示すると最低単位の株式保有者に3%が還元されてきます。このスーパーは関連子会社が結構多いものですから、私の家庭で考えると年間約60万円くらい購入します。(1週で1万円の食品の購入×40週+日常雑貨・衣類電化製品などの購入で20万円)年間でかんがえると、60万円×3%=18,000円のキャシュバックになります。ということは預貯金であれば年間の利回りが18%にもなります。
このカードですが、通常のカードと両方、購入時に提示すると、結果的に3.5%の還元になりますし、0のつく日などのキャンペーン時などは5%+3%で、最終的に8%の還元が受けられることになり、大きなメリットがあります。
もちろん、株式の値動きによりリスクは常に伴います。ご自身の余裕資金の30%を超える株式購入は差し控えて頂きたいと思います。でも、景気の浮上と家計の節約を兼ねた株式購入、株主優待に一考の価値があると思いますので、自分の身近な企業の株主優待是非、調べてみてください。