今医療保険の高い安いは、保険料の支払い方でも違ってくる話をしましたが、それに加えて1回の入院限度日数の長さによって保険料は大きく違ってきます。60日型、120日型、180日型、360日型、720日型、1000日型、というのが大方だと思います。また、通算限度日数(保険期間のうちのすべての入院の期間の合計日数)は、360日型、720日型、1000日型というのが多いようです。
では、どれを選べば、というのが難しいところですが、人の一生の入院平均日数が120日くらいといわれていますので、どうでしょう、1回の入院限度日数180日、通算限度日数720日くらいが妥当なところではないでしょうか?
■最大の注意すべく点
1回の入院限度日数ですが、これについてちゃんと説明できるのが生命保険のプロです。
例えば、ある方が、(1回の入院限度日数120日通算限度日数730日)の医療保険に加入していたとしましょう。
下の図のようにある病気で1回入院して、その病気が再発したとき、退院から次の再発の入院まで180日を過ぎていないと、つまり180日以内であれば、なんと1回の入院になってしまうルールが医療保険にはあるのです。ですから、あまり短い入院限度日数を設定していている医療保険は考え物です。
(*下記の場合一般的ながん保険であれば全期間カバーできます)
これは、1回の入院になります⇒1回の入院限度日数120日では、再発時カバーできません。
入院日額10,000円の保障の医療保険に加入されるのは,結構な負担になります。
保険料を安く抑える方法として(1)1回の限度日数が違う2種類の医療保険を組み合わせる。(2)医療保険と所得補償保険を組み合わせる。
この2種類の方法をお勧めします。
- 1回の入院限度日数の長さで保険料が大幅に違ってくるという話をしましたが、入院で大変なのが、最初にかかる手術費用と差額ベット代ではないでしょうか?
その費用は、入院の初期にかかってくる費用で、どうでしょう2、3ヶ月たってくると、新たに手術をする可能性は低くなりますし、そろそろ大部屋に移されてもいい期間になってきます。であれば、例えば、1回の入院限度日数120日の入院日額5,000円の保障と1回の入院限度日数360日の入院日額5,000円の保障を組み合わせると、短い入院には、1万円の保障、長い入院には5,000円保障というカバーができます。
- 意外と知られてないのが、損害保険会社の「所得補償保険」です。文字通り病気やケガで所得が減少したとき、その所得を補償してくれる保険です。職業の危険性により1級から3級までの保険料設定があります。一般的に1回の支払い限度日数、通算限度日数365日型が多いようです。なんと、医師等の証明があれば、自宅療養でも補償されますので,自営業の方には特にお勧めします。5歳ごとに保険料が更新(上昇)されていきますが、医療保険に比べると保険料負担は、安いのではないでしょうか?
できるだけ、それぞれ単独で入ることをお勧めします。これは、死棒保険が主契約で、入院保険が特約になっているケースが多く、死亡保険を解約したいときや、更新するときに入院保険も同時に解約になったり、多額な更新保険料払わないと入院保険を更新できない保険商品が多いためです。