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健康 5月病?6月病?

みなさんの多くは、5月病という名前を耳にされたことがあると思います。
ところが、最近6月病というものが現れました。

さて、『6月病』とは、なんでしょう?

今回は、その6月病についてご紹介します。

イメージ写真

5月病と6月病の違いは何?

大学に入りたての学生に、よく見られる症状として一般に知られるようになった5月病。
もちろん名前の由来は、“5月頃に多いから”です。

ところが近年、新社会人に同じような症状が見られることが増えてきました。
「なぜ、同じ症状なのに、社会人は学生より1ヶ月遅いの?」と、不思議に思えますよね?
でも、ちゃんと理由はあるのです。
新社会人の場合は、新人研修などが終わって実際の仕事をはじめるのが、だいたい6月頃。
そして、その頃に症状が出ることが多いため、6月病と呼ばれることになったそうです。

どんな病気?

6月病も、5月病と同じで、医学用語ではないのです。
つまり病院に行っても、医師に、「あなたは、6月病です。」とは言われないということを覚えておきましょう。

新しい生活に夢中でいる時期を過ぎ、それがひと段落する6月頃、知らず知らずに蓄積されていた心身の疲れが出てきたり、新しい環境や人間関係についていけなかったりと、大きなストレスを貯め込んでしまうことが原因で、“やる気が出ない”などの症状が現われるのです。

主な原因は何?

個人によって原因となることは様々ですが、多くの人が下記の原因だとされています。

  • 初めての一人暮らしや時間の使い方の変化など、新しい環境についていけない。
  • 新しい人間関係が思うようにいかない 。
  • 想像していた新生活と現実のギャップについていけない 。
  • 入社といった大きな目標を達成した解放感。
  • 大きな目標を達成したことにより、次の目標を見失ったり、混乱したりする 。

どんな症状?

精神的な症状はさまざまですが、しばしば体に影響が出ることもあります。
主な症状を上げてみましょう。

精神的な症状 身体的な症状
やる気が出ない 疲れやすい
なんとなく落ち込んでいる 食欲がわかない
興味・関心がわかない 朝起きられない
何をするのも面倒で億劫 不眠
思考力がなくなる 頭痛
判断力がなくなる 腹痛や便秘
不安や焦りを感じる めまい
イライラする 動悸


症状の重さも人それぞれで、軽くて済む人から、重くなってしまう人までいます。
重い場合は、心療内科や精神科への受診をお勧めします。
長引くと「うつ病」へ移行することもありますので、早めに医師に相談して、症状が進まないようにすることも大切ですね。

対策

6月病も、5月病と同じで、一般にマジメで几帳面、内向的な人がかかりやすいと言われています。
「もしかして、6月病かな?」と思ったら、まずは自分を誉めてあげましょう!
そして、『焦らない、考え過ぎない、悲観しない』ことが大切です。
仕事も、人間関係も、最初から完璧にできる人なんてほとんどいません。
自分なりのペースで新しい環境に慣れていくことを、すこしづつやってみましょう。
何事も、気長にかまえることが大事ですね。


最後に

一般に5月病、6月病と呼ばれる症状は、何も5月・6月だけに限った話でもありません。
人によっては夏期休暇を終えた9月頃に出ることもあります。
また、そのような症状は入社時に限ってのことではなく、“職場環境の変化がやってくる時期”が、“症状の出る時期”とも言えます。
今の時代、「自分には、5月病・6月病なんて関係ない!」とは、誰にも言い切れないかもしれませんよ?
お気をつけくださいね。


情報提供
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生活応援隊の皆様、ありがとうございました!
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