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健康 夏バテをやっつけよう!
今回のテーマは【夏バテ】です。
夏バテの主な症状は、食欲がなくなる・身体がだるいなどが多い症状ですが、ひどくなるとめまい・下痢・肩こり・体重減少・疲れがとれない、などさまざまな症状が表れます。
夏バテの原因は、高温多湿で非常に蒸し暑い日本の気候にあります。
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夏バテのメカニズム

人の身体は、気温が高いと体温を下げるために、自律神経の働きで血管を広げて、水分を蒸発(発汗)させるようになります。
自律神経は血管や内臓、汗腺など、「自分の意志とは関係無く働く組織」に分布している神経系で、循環、消化、呼吸、代謝といった生命活動に必要な働きを調節しています。
暑いとき、私たちの身体の中ではこの自律神経が働き、血管が拡張して汗をかいて体温を下げようとします。
逆に寒いときは血管が収縮して熱を逃がさないように働くのです。
しかし、この温度の変化が急激だったり頻繁だったりすると、自律神経の切り替わりが追いつけず、うまく働かなくなってきます。そして、循環や代謝がスムーズに行かずに、冷えやだるさなどを引き起こすのです。
これが、現代の夏バテのメカニズムです。

オススメの運動

体の循環や、代謝をよくするためにも、日頃の運動はとっても大事です。
蒸発での発汗よりも運動で流す汗はサラサラしており、疲労物質を出したり血行を良くする働きがあります。
息が苦しくない程度の運動を15分以上続けると、気持ちの良い汗が流せるでしょう。
屋外での運動は暑くてどうも・・・と言う方も、ジムやプールでの運動なら、快適な気温の中で運動出来ます。
暑い夏ですから、プールでの歩行やアクアビクスは涼しくてオススメです。

賢く食べて、夏バテ知らず!

夏の旬の食べ物は体を冷やす作用のあるものが多いです。
トマトやきゅうりなどは特に体の中を冷やす働きがあり、夏にもってこいの食材です。
食欲のない時にも「何か」を少しプラスするだけで変わりますよ。
例えばそうめんや冷麦だけでは、糖質過多になってしまう上に、糖質の代謝を活発にしてエネルギーをつくるビタミンB1が不足してしまいます。ビタミンB1が不足すると、せっかく食べたのに疲れた体は回復せず、夏バテを招いてしまいます。 そこで、そうめんや冷麦の時は、ビタミンB1の多いにんにく、ネギ類を薬味として付け加えるようにしましょう。さらに、ビタミンB1の多い豚肉や魚を加えると完璧です。
また、夏バテを防止するビタミンB1を多く含む食品、玄米や胚芽米、全粒粉のパン、豚肉、うなぎ、大豆等を積極的に使用しましょう。また、ビタミンB1 以外にも、ビタミンCやカロチンが豊富なピーマン、かぼちゃ、トマト、オクラ、枝豆などの夏野菜はからだを元気にさせるので、たっぷりと摂りましょう。また、カレーや唐辛子などの香辛料は、食欲増進に役立ちます。
賢く食べて、夏バテ知らずの夏をすごしましょう!

夏バテ防止!『豚肉のみぞれがけ』の作り方

豚肉は良質のタンパク質やビタミンB1を多く含み、ウナギ同様、夏バテ予防には最適。
ゆでることで脂肪分が抜け、あっさりと食べることができます。
豚肉はすぐ冷水に取ると、軟らかくたべれますよ!

材料

  • 豚もも肉300グラム
  • ショウガ1かけ
  • ネギ1本
  • みぞれ(大根150グラム、酢大さじ2、薄口しょうゆ大さじ2分の1、砂糖小さじ1、塩少々)
  • 付け合わせ(青ジソ3〜4枚、トマト1個)
作り方

  1. 豚肉は刻んだショウガとネギを加えた湯で赤みがなくなるまでゆで、冷水に取って冷まし水気を切る。
  2. 大根をおろし、みぞれを調味する。
  3. (1)を器に盛り、(2)をかける。
  4. 千切りの青ジソを天盛りし、トマトを添える。

情報提供
スポーツクラブ アクトス津店
栄養士 赤尾麗美子
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